sunの日本語Language Lead であるさいとうれいこ氏らによる、日本語表現についてのガイドライン。
「技術文章を書く」という場面で従うべきことが、きれいにまとまっている。いくつか抜き出してみよう——
- 英数字には半角文字を使います。例外は「〜 『 』 「 」 。 、・」です。
- まわりくどい言い回しや誤解を生みやすい用語は簡潔な表現になるよう工夫してください。(例)「制御を行います」⇒「制御します」
- 文語調は口語調に言い換えて、なるべく使わないでください。(例)「〜にて」⇒「〜で」
- 送り仮名は本則と、通則 7 の慣用に従います。(例)「(正)引っ越し」「(正)行なう」
- カタカナ語の表記方法 …… 3文字以内のカタカナ語には語尾に長音記号を付け、4 文字以上には長音記号を付けません。合成語は各要素で考えます。(例)「(正)ユーザーインタフェース」
- htmlを翻訳する場合は、metaタグのcharsetを指示通りに書き換えてください。
- javaでは、全角の波ダッシュ (〜) は使用しない。
全面的に賛成。エンジニアが文章を書く場合は、このガイドラインに沿っていれば十分だといえる。
特に「〜にて」は排除すべきだといいたい。「〜において」「〜によって」「〜を用いて」など、いろんな意味があり、誤解を生みやすいから。
via オレンジニュース。
3/7追記: Microsoftによる表現や用語に関するローカリゼーション ガイドライン。
2008/07/25追記: MicrosoftはJISZ 8301に準じてきたが1991年の内閣告示第二号に従うことにしたとのこと。
いまさらだが、メールの署名についての(あまり知られていない)ルールを紹介する。なるべくならこのルールに沿ってもらえるとありがたい。ぜひ。
特に後者は、普通のメールツールで「返信」をしたとき、署名部分は引用しない、といった機能がある*1。例えば:
以上、よろしくお願いいたします。
---------------------------------------
(株) NTTデータ 基盤システム事業本部
的場 聡弘 (MATOBA Akihiro)
tel:03-XXX-YYYY fax:03-ZZZ-YYYY
http://www.nttdata.co.jp/
---------------------------------------
こんなのは、返信すると、こんなふうになってしまう ↓↓
> 以上、よろしくお願いいたします。
> ---------------------------------------
> (株) NTTデータ 基盤システム事業本部
> 的場 聡弘 (MATOBA Akihiro)
> tel:03-XXX-YYYY fax:03-ZZZ-YYYY
> http://www.nttdata.co.jp/
> ---------------------------------------
一方、RFCに沿って、-- で区切ると、
以上、よろしくお願いいたします。
--
---------------------------------------
(株) NTTデータ 基盤システム事業本部
的場 聡弘 (MATOBA Akihiro)
tel:03-XXX-YYYY fax:03-ZZZ-YYYY
http://www.nttdata.co.jp/
---------------------------------------
は、以下のようになる↓↓
> 以上、よろしくお願いいたします。
……ほら、スマートでしょ。「DASH DASH SPACE の3文字のみからなる行」というのがポイントです。
*1 この機能がないものは普通レベルに達していないと言っていい。
こういうルールがあること知らなくてすぐに署名に追加してみました。しかし、OutlookやBeckyでは返信時に署名が消えませんでした・・・。良いメーラも教えて頂けるとうれしいです。
MS製品はまぁダメでしょうね。Becky!もだめですか……。いま試してみたら秀丸メールもダメでした。sylpheed、thunderbirdは署名として認識するらしいです。gmailは署名として色が薄くなるので認識しているようですが、引用で署名を割愛まではしないようです。ふむぅ。
Datulaは筋がよかったからきっと対応していたことでしょう。Shurikenとか電信八号とか、その他も情報求む。
Beckyなら Ruby/Becky とか使えば署名を消せそうです。
長母音などの表記についてはJISに規格があったような記憶がある。確か2音節以下かどうかで判断してたな。カタカナ3文字ってのも随分変わった規格だと思う。っていうかNTTデータには社内ルールはないのかい?
確かにJISにあった記憶があります。しかし IBMのNLガイドとも、sunのこのガイドとも合わない。<br>http://www-6.ibm.com/jp/manuals/nlsguide/Rule.pdf<br>ウチには社内ルールないっす。あるかも知れないけど知らないし(;_;)。レジストリエントリだって HKLM\Software\NTTDATA と HKLM\Software\NTT DATA とが存在してるし。F2には社内ルールがあるんすね。うらやましい。
レジストリは分からないけど、Fは昔Javaのパッケージ名の統一方法についてMLで揉めてたことがあったな、そういえば……
「MINUS MINUS SPACE の3文字のみからなる行」<br>・・・は、違和感があるなあ・・・<br>Dash Signature ってんだから。<br><br>>Datulaは筋がよかったからきっと対応していたことでしょう。<br> ファンとして、嬉しいなあ!<br><br>Datula> Dash Signature("-- "行以降) を引用しない<br>Datula> <br>Datula> Dash SignatureはUsenetの慣習であり、<br>Datula> 署名の区切りを "-- " DASH DASH SPACEで表します。<br>Datula> 返信、転送、再編集で引用する際、署名を引用しません。 <br>Datula> 他人の署名を引用しないだけでなく、<br>Datula> 受信した自分のメッセージを再編集したときに署名が二重になることを防ぎます<br>。 <br>Datula> メッセージの末尾からバックトレースして署名の区切りを探しますが、<br>Datula> 誤認識を防ぐためにバックトレースは10行までとしています。<br>Datula> cf. RFC 2646
RFC改めて確認しました。DASH DASH SP と書いてありますね。最終行を直しました。
それはそうと、やっぱりDatulaは対応してましたね。さすがは青野さんだ。